料理をしていてトマト缶がないことはよくありますよね。その場合、生トマトで代用したいですが、どれくらいの量が必要かという問題が生じます。一般的に、400gのトマト缶はMサイズの生トマト約2.35個分です。
この記事では、トマト缶に匹敵する生トマトの個数と、それに合わせたサイズの目安を詳しく解説します。また、トマト鍋の作り方、生トマトの活用法、ホールトマトとカットトマトの選び方、トマト缶の代わりにトマトジュース、ピューレ、ケチャップを使う方法についても紹介します。
トマト缶は生トマト何個分?
市場で販売されるトマトには、サイズに応じて5つの分類があります。
- 2L・・・260g以上
- L・・・180~260g
- M・・・160~180g
- S・・・140~160g
- 2S・・・110~140g
ここで中間のMサイズ(160~180g、平均170g)を基準にします。標準的なトマト缶の重さは400gで、その中の固形部分が240g、ピューレが160gとなることが一般的です。トマト缶を使う際は、缶全体の400gを使用します。
これに基づくと、トマト缶はMサイズの生トマト約2.35個分です。サイズが異なる場合、精確な数量を知りたいなら実際にトマトを量って400gに合わせることをお勧めします。Sサイズ(約150g)を使用すると約2.66個分、つまり小さめから中くらいのサイズのトマトで約2.5個が目安です。
ミニトマトを使用する場合は、ヘタを取った後の重さが約13gで、トマト缶に匹敵するには約30個必要です。
トマト缶だけでトマト鍋は作れるか?
トマト缶のみを使ってもトマト鍋を作ることは可能です。ただし、トマト缶のみではトマトの食感は少なめですが、風味豊かなトマトスープベースの鍋が楽しめます。
トマト缶と生トマトの違いを解説
市販されている缶詰トマトと生トマト、これらの主な違いを詳しく説明します。缶詰トマトは以下の特徴を持っています:
- 完熟後に収穫される
- 加熱処理されている(一般的に水煮)
- 濃厚で深みのある味わい
- 加熱調理に適している
一方で、生トマトは次のような特性があります:
- 未完熟の状態で収穫される
- 酸味が強く、フレッシュな風味が特徴
- サラダやそのまま食べるのに適している
缶詰トマトは主に調理用に加工されており、生で食べるには向いていません。対して、生トマトは未完熟で収穫されるため、その鮮度が生食に最適です。
トマト缶の使い分け:ホールとカット
トマト缶は加熱料理に適していますが、ホールトマトとカットトマト、それぞれの用途に応じて選ぶことが重要です。ホールトマトは煮込み料理向けで、トマトを手で潰しながらゆっくり煮込むと、味が深まります。
この方法ではトマトの豊かな風味が料理に溶け込みます。一方、カットトマトは食感を重視する料理に適しており、カットされているため煮込む時間を短縮でき、料理の最終段階で加えることにより、トマトの鮮明な味わいと食感を活かすことができます。
トマト缶がないとき、トマトジュースで代用できる?
トマト缶がない場合、食塩無添加のトマトジュースが良い代替品になります。トマトジュースは皮や種が除去され、加熱処理されているため、そのまま飲むこともできますし、料理にも使えます。
ただし、トマトジュースではトマトの果肉の食感がなく、仕上がりは比較的さらっとしたものになります。トマト缶特有の食感がなくても問題ないソースやスープの調理に適しています。
トマト缶400gに相当する量としては、トマトジュース400mlを使用できますが、味の濃度が異なる場合があるため、必要に応じてケチャップを加えたり、味付けを調整すると良いでしょう。
余ったトマトジュースはそのまま飲むこともできますし、冷蔵保存がしやすいため、家に常備しておくと便利です。
トマト缶の代替としてトマトピューレは使える?
トマトピューレは、トマトを細かく裏ごしして煮詰め、元の量の約3倍に濃縮したものです。トマト缶がない場合、トマトピューレを代用品として使用することができます。
トマトピューレ100gに対して水200mlを約5カップ加えると適切です。この混合比で、ミネストローネ、ロールキャベツ、トマトスープ、ミートソースなど、様々なトマトベースの料理に活用可能です。
トマト缶の代わりにケチャップは使えるのか?
ケチャップをトマト缶の代わりに使うことは、一般に推奨されていません。その理由は、ケチャップが単なる調味料であり、トマト以外にも砂糖、酢、塩、玉ねぎ、香辛料が含まれているためです。
これらの追加成分が原因で、トマト缶を使用するレシピの味が大幅に変わることがあり、その結果、味のバランスを取るのが難しくなります。トマト缶やトマトジュースがなく、他に代替品が見つからない場合を除き、ケチャップの使用は避けるべきです。
まとめ
トマト缶400gは、生トマトMサイズ約2.35個に相当します。
Mサイズとは中サイズのトマトを指し、サイズを正確に判断するのが難しい場合は、キッチンスケールでトマトの重量を量ることをおすすめします。
トマト缶がない場合は、トマトジュースやトマトピューレを代替として使用すると良いでしょう。