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ストロベリームーンの赤色の秘密と世界の満月の名前

雑学

ストロベリームーンとは?その名前の由来と意味

ストロベリームーンとは、毎年6月の夏至の時期に観測される特有の赤い満月のことです。特に今年は6月28日にこの現象が観測されました。このユニークな名前「ストロベリームーン」は、ネイティブアメリカンによって名付けられましたが、その由来にはどのような背景があるのでしょうか?

ネイティブアメリカン、アメリカの原住民は、各満月に特別な名前を付ける習慣があり、それは季節の変わり目を知らせる伝統的な方法として用いられています。ストロベリームーンの名前は、満月の色が赤いからではなく、アメリカで6月がいちごの収穫期であることから名付けられました

一方、日本ではいちごの収穫が5月中旬に最も盛んであり、アメリカの収穫時期とは異なりますが、ストロベリームーンという名前はそのまま使われています。また、世界の他の地域では、この満月を「ローズムーン」と呼ぶ文化もあります。

これらの名前は、地域ごとの特色や文化が反映されたもので、各地で満月に敬意を表していることが伺えます。

ストロベリームーンが赤く見える理由とは?科学的な解説

ストロベリームーンは、6月の夏至の頃に観測される特徴的な赤みがかった満月です。この満月がなぜ赤いのか、その科学的な説明をします。

夏至とは、太陽が黄道上で黄経90度の位置にある日で、この日は一年で最も昼が長く、太陽が非常に高く昇ります。この現象は地球の地軸が太陽に対して傾くために起こります。一方で、満月は太陽と正反対に地球から見えるため、この時期の満月は地平線近くで低く見えます。

太陽の光は7色のスペクトルで構成されており、これらが混ざると白光として見えます。

例えば、サンキャッチャーを太陽光に晒すと、スワロフスキー結晶が光を受け、キラキラと輝きます。このとき、プリズムを通じて虹色の光が部屋中に広がるのを見ることができます。この現象を通して、太陽の光が持つ7色のスペクトルを直接的に観察することが可能です。

さらに、この7色の光は波と粒子の両方の性質を持っています。光は素粒子から成っているとも言えるため、波長に応じて異なる性質を示します。

長い波長を持つ光は赤外線として、短い波長を持つ光は紫外線として知られています。この光の波長の違いが、赤い満月を目撃する際の科学的な説明となります。

大気を通過する際には、異なる波長の光がそれぞれ異なる程度で散乱されます。特に波長が短い光(青色の光など)は大気中で散乱されやすいです。そのため、太陽が地平線に近い夕日や朝日、または太陽の反対側にある満月は、波長が長く散乱されにくい赤い光が目立ち、赤く見えるのです。

この赤い光が散乱されにくい性質により、ストロベリームーンや朝日や夕日が赤く染まります。また、空が青く見えるのも、波長が短い青色の光が大気中で散乱されやすいためです。このように、光の散乱現象がストロベリームーンの美しい赤い色を生み出しているのです。

満月に名付けられたユニークな名前とその由来

世界各地で満月にはさまざまな名前がつけられていますが、それぞれの名前には独自の由来や物語があります。ここでは、それぞれの月に与えられた名前とその背景を紹介します。

・1月:ウルフムーン

冬の厳しい寒さの中でも生き延びる狼の姿からインスピレーションを得て、ネイティブアメリカンが名付けました。この月は、アイスムーンとも呼ばれます。

・2月:スノームーン

2月の寒さと降り積もる雪を表すこの名前も、ネイティブアメリカンによって名付けられました。

・3月:ワームムーン

雪が解け始め、地面を這うミミズや芋虫が活動を再開するこの時期に因んで名付けられました。

・4月:ピンクムーン

日本では、桜の美しいピンク色にちなんで名付けられた名前です。他にエッグムーンやフィッシュムーンとも呼ばれることがあります。

・5月:フラワームーン

初夏に花々が満開になることから、この名前が付けられました。

・6月:ストロベリームーン

ヨーロッパではローズムーンやハニームーンとも呼ばれ、その甘いイメージが特徴です。

・7月:ヘイムーン

干し草の収穫や鹿の角の生え変わる時期に因んで名付けられました。雷が多いことからサンダームーンとも呼ばれます。

・8月:スタージョンムーン

チョウザメが多く捕れる時期を祝して、ネイティブアメリカンがこの名前を付けました。

・9月:ハーベストムーン

秋の豊かな収穫を象徴する名前で、フルーツムーンとも呼ばれています。

・10月:ハンターズムーン

狩猟が盛んに行われる時期にちなんで名付けられました。

・11月:ビーバームーン

この月はビーバーが活発になる時期であり、ネイティブアメリカンが名付けましたが、具体的な由来には諸説あります。

・12月:ロングナイトムーン

年末に向けて夜が長くなることから、この名前が付けられました。

これらの名前は、自然や動物たちとの関連性を示し、満月が人々の生活や自然現象に深く関わっていることを教えてくれます。次に満月が現れたときには、その特別な名前を思い出してみてください。

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